お母さん達はみな、これでいいんだろうかと迷い
時に感情的になる自分を責めながらも
毎日24時間365日一生懸命子育てをしています。

どうして子供がこんな振る舞いをするのだろう
どうしてあげたらいいんだろうと
不安の中、日常に追われています。

時が過ぎ、もっと子供にこうしてあげればよかった
あの時こんなことしなければよかったと
子供が思春期になる頃によく思うのです。

ほんのちょっとしたコツでお母さんと子供は
スルスルと絡まった糸がほどけるように
お互い深く分かり合えます。

今まで否定された、と思い込んでいた母親の言動も
実は厳しさという名の“愛”だったことに気づけるのです。

5月末、帯広、札幌と
「母と子のピエタ~心に触れるタッチケア」を行いました。

私は、このセラピーを通し
そんなお母さんとお子さんの心を繋ぐ
お手伝いをさせていただいています。

毎回本当に感動のドラマを体験します。

今回、2歳11か月以下、としたのは
3歳までがひとつの大きな区切りで
この時期にお互いの勘違いを溶かしていく重要性を
ずっと大人のセラピーをやってきて痛感するからです。

だからといって、それ以降では無理?ではありません。

思春期であっても、大人であっても
同じようなやり方で
勘違いを溶かすことはできるのです。

札幌でご参加いただいた方に同意を得て
以下その時のことを書かせていただきました。

—–
1歳11か月5人目の男の子。

1か月前に子育てサークルにいった時、子供の表情が急に曇り、
おもちゃを取り上げたり乱暴になったりが心配とのこと。

「妊娠中に何か気になることはありませんでしたか?」と聞くと

「5番目なので生まれるぎりぎりまで、親やまわりの人に言えませんでした。」

生まれてからずっと、目を合わさなかったそうです。

自分はいてはいけない、存在価値がない、と思い込んでいる場合
輪の中に入っていけなかったり、わざとイヤがることをしたり
目立つことをしたりします。

末っ子によくある症状です。
自分はいらない子なんだ、と思い込んでいます。

それは大きな勘違いなので、
今日はその勘違いを解放していきましょう、とお母さんにお話しました。

体を感じるタッチケア。
体を通して心にも触れていきます。
意識の触覚を心の領域に降ろしていきます。

普段忙しくて、ひとりの子にこんなに時間をさく機会は
なかなか持てないことでしょう。

今日はこの子との時間。
短くてもしっかりと、何を感じているのかに寄り添おうと
集中します。

だんだん心のブロックが表面化し、体が硬くなっていきます。
特に足が硬く、背中ものけぞることがあります。
そして本音が涙と共に溢れ・・・
そういう時はしばらくそのまま泣かせてあげます。

何層にもなって積んできた勘違い。

自分は家族の中でも存在してはいけないんだ、
邪魔なんだ、足手まといなんだと思い込んでいたりします。

勘違いだよ、
ちゃんと大好きだよ
ここにいていいんだよ
かわいいよ
みんな○○ちゃんが生まれてきて嬉しかったんだよ・・・

お母さんはやさしく何度も言ってあげます。

激しく泣いたり目をつぶったり
さらに泣いたりウトウトしたり

そして、眠りに落ちました。

輪の中に入ると
「自分は存在してはいけないんだ」という思い込みのフィルターから
周りの人が自分を受け入れてくれてないように思え
攻撃的に見えてしまいます。

それで表情が曇ったりわざとイヤなことをしたり
自分を守るために押したり叩いたりするのです。

また、存在を消す場合もあります。
いるかいないかわからない、存在が薄い
そんなお子さんのケースも多々ありました。

早くこの勘違いを溶かしてあげたい。

お母さんとしっかり繋がり
ここにいていいんだ!をだんだん受け取れれば
輪に入っていけるようになります。

今は特に子供が集まるところに連れていかなくても
大丈夫です。

ゆっくり、でいいんです。

だいたい3歳くらいまでに、溶けていくことでしょう。

まだ何層にもなっているので
家でも時々やってみるといいと思います。

子供の成長は早いです。
大丈夫!

—–
2歳6か月、上にお姉ちゃんがいる男の子。

以前も一度、セラピーをしたことがあります。
ずいぶん大きくなって、もう赤ちゃんの顔ではありません。
しっかり存在感をアピールしています。
ここにいるぞ!という感じです。以前と全然違います。

ドアを開けるなり(正確には家を出る時から)
真美先生のところに行くよ、というと嫌がったそうです。
玄関からなかなか入ってきません。

ずっと「おっぱい、おっぱい」と言ってます。
お母さんはそろそろ卒乳を考えています。
もう夜もおっぱいで起こされたり時間を奪われるのは限界!

本人も周りから「まだおっぱい飲んでるの?」と言われるのがはずかしい
やめなきゃ、ということはわかっています。
また、やめたい、とも思っています。
あと一押しがほしいのです。

あの手この手でお母さんを振り回している魔の2歳児です♪

こういう時、お母さんは正直な気持ちを伝えるといいですよ。

子供を傷つけるんじゃないか、と罪悪感を感じ
本当の気持ちが言えずに我慢する・・・

全部子供はお見通しで
その罪悪感をついてくるようなことをワザとしてきます。

それでイライラしてドカ~ンと子供にぶつけてしまうのです。

「ママは、そろそろおっぱいをやめたいの。
おっぱい以外の心と心が繋がる方法がちゃんとあるんだよ。
もっと楽しく、もっと大好きを伝える方法があるの。
だから大丈夫。
おっぱいもっと飲んでいたいよね、
でもやめようね、
いっぱい飲みたいよ~って、泣いていいからね。」

ずっと「おっぱい~おっぱい~」と泣きながら
執着を解放しています。

体がガチガチ、つっぱって
思うようにならない感情を解放しています。
すごいです。

おっぱいを求め飲みくわえることで、お母さんの時間を独占でき
おっぱいを通してお母さんと繋がろうとしていましたが

本当はもっとお互い楽しく
心と心が繋がれるのです。

この時期、子供はわがままを出してきます。
無理難題を言ってきます。

そのわがままには寄り添うのではなく
しっかり叱らなければいけません。

じゃないと、自分が一番、自分がえらいんだという
王様・女王様になってしまいます。

注目を得ようと
自分の思う通りに人を振り回すようになってしまいます。

お母さんの罪悪感から叱れない場合もありますが
嫌いで叱っているわけではないんだと説明すれば
泣いてその感情を解放することで理解でき
だんだん心が成熟していきます。

まだまだ手ごわいですが、お母さん、頑張って!

コツは、自分の気持ちを正直に伝えることと
ダメなことはダメ!と叱ること、ですよ♪

—–
1歳3か月の女の子。

お母さんは以前うちの託児スタッフとして働いていました。
お腹に2人目の赤ちゃんがいて、もうすっかりお母さんの顔になっています。

1年前、2か月の時にタッチケアでお風呂嫌いが治り
今ではお風呂大好きになったそうです。

ニコニコ社交的、けれど、ここではその奥が出てきます。

人の集まるところでは、
人見知りなく他のお母さんのところには行くけれど
自分のお母さんはわざと避けて行かない子がいます。

「今日のテーマは『繋がり』だね」と私。

お母さんは妊娠中、切迫早産になりかかったことと
生まれて少し離れたことが
何かトラウマになってないかと気がかりでした。

大丈夫よ。絶対繋がれるから(確信!)

二人目が生まれてからもどうなるのか不安なんだそうです。

そうだよね、よくわかるよ。

背中から触れていくと
さっきまでニコニコしてたのに目を合わさず
抱っこしようとしても手でつっぱって
心と心に距離があります。

さりげなく秘かにお母さんの腕を
人差し指の爪でひっかいています。

そんなボディランゲージも見逃しません。

手でつっぱってつっぱって嫌がって
でも繋がろうと来るけどつっぱっての繰り返し。

こんな気持ちが実は潜在意識にあるのですが
普段は潜伏していてわからないのです。

何度も何度もお母さんは
「○○のせいじゃないんだよ、ちゃんと大好きだよ
ちゃんと見てるよ」」と伝えます。

そのたびに
「そんなわけないだろう、だって私のせいなんだもん」と
泣いてつっぱって、でも繋がろうと来るけどつっぱって・・・

切ないですね。

お母さんはこんなにも大好きなのに
時に怒ってしまうこともあるけれど
いい関係をつくりたくてここに来ています。

勘違いで自分のせいだと思ってるなんて・・・

それもこんなにも・・・

ちゃんと解放のしかた
解決のしかたがあるので大丈夫です。

ただ何層にも積み重なってきているので
時間はかかります。

下の子が生まれてからも、癒しのチャンスです。

嫉妬心、自分はもうダメなんだ、という気持ちが出てきますが
そのまま寄り添って
そういう気持ちがあってもいいんだよ
でもそれは勘違いだよ、と言ってあげれば
だんだん溶けて消えていきます。

下の子が生まれて落ち着いたら
またピエタ・セラピーを受けるといいと思います。

お母さんも必要以上に自分を責めないこと。

人間なので、怒ることはあっていいんです。

ただ怒り過ぎたら子供に「ごめんね」と謝ること。

叱る時は
あなたが嫌いでダメで、叱ってるんじゃないんだよ、と
言ってあげることが大事です。

二人目を出産後、思いもよらなかった感情が
お母さんの中から湧き出てくると思います。

上の子を愛せない気持ちが出てくると思いますが
それはお母さん自身のインナーチャイルドです。

ちゃんと深いところでは、お子さんのことを
愛していますから安心してください。

そのまま「愛せない、イライラ」を感じて味わい
これが過去の感情なんだ、今じゃないんだ、と思えば
だんだん溶けていきますよ。

母と子の関係が
今後の人間関係に反映されていきます。

幼い時にこうやって深い繋がりを築いていけば
お子さんはうまく人間関係をつくっていけるようになります。

まだまだお伝えしたいことがあるので
何かの機会にまたいらしてくださいね。

ありがとうございました。